修復工事が進む鐵竹堂。工事は5月までずれ込む

 【さくら】市が本年度整備を進めている桜野の県指定文化財「瀧澤家住宅」の修復工事が遅れ、工事完了が5月末までずれ込む見通しであることが5日までに分かった。整備費約7千万円の2分の1は国の交付金を当て込んでいたが、工事が本年度内に完了しなければ全額交付は受けられず、ゴールデンウイーク中の公開も間に合わない状況になっている。

 同住宅の整備の遅れは、市が4日の市議会議員協議会で伝えた。昨年12月に着工した客殿「鐵竹堂(てっちくどう)」の修復・修繕工事の出来高が、同日現在で4割にとどまり、工事完了は5月末になるとみられる。

 市は遅延の理由を、設計段階では確認できなかった土台の腐食など想定していなかった追加工事が発生し、文化財であるため新築工事のような手法がとれない-などと説明した。

 鐵竹堂の整備予算は約7千万円。2分の1を国の地方創生拠点整備交付金で賄う計画だが、繰り越しは認められない。本年度末までに工事が終了した部分のみ交付の対象になるため、その分、市の負担が増える。