考案した料理の写真を持つ戸松さん(右)と磯野さん

 【那珂川】ジビエ(野生鳥獣肉)を使った料理を競う全国大会「第3回ジビエ料理コンテスト」(日本ジビエ振興協会主催)で、町地域おこし協力隊員の戸松淑朗(とまつとしろう)さん(59)と磯野勇(いそのいさむ)さん(38)がそろって入賞した。町特産品のイノシシ肉「八溝ししまる」を使い、戸松さんが「猪肉(ししにく)の甘煮とアボカドのポキ丼」、磯野さんが「猪天(ししてん)」のレシピを考案した。2人は「びっくりしたけどうれしい」と喜び、町内の飲食店などでの受賞料理の提供を目指している。

 コンテストはジビエをより日常的な食材として普及させる目的。多くの人に提供できる安全でおいしい料理をテーマに、国産のイノシシ肉かシカ肉を食材に使うことなどを条件とした。

 戸松さんと磯野さんは町内のまちづくり会社「創生なかがわ」で特産品のPRなどに携わる。今回は八溝ししまるの部位のうち、普段あまり食べられていないスネ肉を食材に選んだ。

 戸松さんは魚介類を甘辛いタレに絡めるハワイ料理のポキ丼をアレンジし、良質な脂質を持つアボカドと組み合わせた。磯野さんはしょうゆなどで下味を付けた後に天ぷらに揚げた。2人とも肉をしっかりと煮込んで柔らかくするなどの工夫をしたという。

 コンテストには93点の応募があり、ソムリエの田崎真也(たさきしんや)さんが審査委員長を務めた。書類審査を通過した20点のレシピを審査委員会が忠実に再現し、実食審査も行って肉の特長を生かしているかやインパクト、再現性などを評価した。

 審査結果は1月下旬に発表され、2人は農林水産大臣賞など上位3賞に次ぐ入賞の17点に選ばれた。2人は「自分たちが考えた料理を多くの人に食べてもらい、八溝ししまるの魅力をさらに広めたい」と話した。