児童虐待218件、10年で倍増 暴言など心理的目立つ 17年栃木県警まとめ

児童虐待218件、10年で倍増 暴言など心理的目立つ 17年栃木県警まとめ

 県警が2017年に認知した児童虐待は218件、被害児童は351人で、いずれも過去10年間で最多となり、2008年に比べ2倍超に増えたことが9日までに、県警のまとめで分かった。児童相談所(児相)への通告も190件、303人で共に最多。特に暴言など心理的虐待の認知件数は08年に比べ約2・7倍に増加し、全体の認知件数を押し上げた。

 県警生活安全企画課によると、08年に県警が認知した児童虐待は93件、157人だった。増加の背景には、児童虐待に対する社会的な意識の高まりで通報が増えたことなどがあるとみられる。

 17年の認知件数の内訳は「産まなければよかった」などの暴言を受けたり、目の前で言い争う姿を見せられたりする心理的虐待が98件で最多。心理的虐待の一つで、児童の前で配偶者に暴力を振るう「面前DV」の周知が進み、47件と半数近くを占めた。

 他に身体的虐待が75件、性的虐待が7件、ネグレクトが38件。いずれも過去10年間で最多だった。

 全被害児童への加害者をみると、実母が131人、実父が123人、実父母両方が53人で、実父母からの虐待が全体の約9割を占めた。実父は身体的虐待や面前DVが目立った一方、実母はネグレクトが多かった。