田口昂征さん

 プロ、アマチュア混合で対局する囲碁の第26期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦(日本棋院主催)は11日、東京・日本棋院などで予選を行い、アマ枠の下野市国分寺中3年田口昂征(たぐちこうせい)さん(15)がプロの工藤紀夫(くどうのりお)九段(78)に挑む。2月の初戦で女流プロの矢代久美子(やしろくみこ)六段(42)に勝利した。日本棋院棋戦企画部によると「アマ中学生がプロに勝つのはなかなかない」という。田口さんは「次も自分の碁をしっかり打てるよう頑張りたい」と静かに闘志を燃やしている。

 今大会はプロ301人、アマ20人が出場。アマ出場者で最年少の田口さんは、昨年8月の全日本アマチュア本因坊決定戦でベスト8に入り出場権を得た。

 元女流本因坊の矢代六段との対局では、田口さんは中盤で優勢に立ち、しっかりと寄せ切って246手で勝った。田口さんは「相手がプロということを意識せず、自分なりに打てた」と勝因を振り返る。

 同大会では2016年に当時中学3年の林(はやし)隆羽(りょう)さん(埼玉)がプロに2勝を挙げたが、同部の担当者は「ほかにアマ中学生がプロに勝った例はないのでは」としている。今大会のアマ出場者で勝利したのは、田口さんや林さんら5人だけだ。

 田口さんと親交のある下野新聞囲碁観戦記者の谷流水(たにりゅうすい)(本名大塚惇(おおつかあつし))さん(72)は「田口さんは序盤から中盤の形勢判断が素晴らしい。流行の定石も取り入れている」と評価する。

 田口さんは工藤九段に勝利すれば、同日、同じく予選で趙治勲(ちょうちくん)名誉名人(62)と対局する。