【満足ランチ】キッチン でん(小山)

【満足ランチ】キッチン でん(小山)

 住宅街に、淡いピンクの外壁と緑で飾られた小窓がかわいらしい洋食屋。中へ入るとスイーツが並んだショーケースが出迎えてくれた。

 看板商品は36年前の開店以来変わらず「でん風かつ定食」。牛ヒレ肉(1200円)、豚ヒレ肉(950円)と迷うが、今回は牛ロースを選択。サクサクの衣にジューシーなロース、ピリッと舌を刺激するオリジナルソースの甘辛さが癖になり、箸を持つ手が止まらない。

 「30年以上カツ一筋のお客さんもいる」とオーナーの飯村秀男さん(61)が言うのもうなずける。自家製ドレッシングが評判のサラダやドリンクがセットで盛りだくさんな定食に、テークアウトもできる本格デザートを追加した。

 市出身の飯村さんが都内のホテルで修行中に妻洋子さん(60)と出会い、結婚を機に市内に構えた店が「でん」。「覚えやすい音の響きと、外国の言葉で『人が集まる場所』を意味すると聞いて名付けた」そう。

 客の増加とともに移転し、現在の3カ所目に落ち着いた約10年前からは元パティシエの長男隆弘さん(35)も加わった。「老若男女に楽しい時間を過ごしてほしい」と気遣いが心地よいその店は、オーナーが店名に込めた思いの通り、市民に親しまれている。