【満足ランチ】ツルミ食堂(栃木) 40年注ぎ足すたれ決め手

【満足ランチ】ツルミ食堂(栃木) 40年注ぎ足すたれ決め手

 来年で創業50周年を迎える食堂。3世代にわたって地元の人々に愛されている。

 3代目の鶴見恵子さん(39)が父俊士さん(75)から店を継いだのは6年前。当時、ことし4月に亡くなった初代の祖父豊さんの看病で当時住んでいた東京と栃木を行き来する生活が続いていた。店は父の代で閉じる予定だったが、自身も慣れ親しんだ店の味を残そうと帰郷を決意した。兄の俊徳さん(42)らと店を切り盛りする。

 店の看板メニューはカツ丼。開店当初から店に通う客から「ツルミと言えばカツ丼だ」との声が挙がるほど、根強い人気を誇る。

 味の決め手は開店当初から注ぎ足して使い続ける特製のたれ。30年ほど前にぼや騒ぎがあった際、何よりも先にたれ入りのつぼを店外に持ち出そうとしたという逸話が残るほど店にとってかけがえのない財産だ。砂糖としょうゆをベースにラーメンのスープのだしにも使われている鶏がらスープでコクを出している。

 ご飯が進むように甘辛く味付けされたたれに、ラードでからっと揚がったロース肉のカツが良く合う。たれの味が十二分にしみこんだ玉ねぎの存在も大きい。一度箸を手にすれば一気に平らげてしまう。そんな一品だ。