【小山】事務作業の効率化を進める市は2日までに、昨年行ったデスクワークを自動化する仕組み「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」の適用検証結果を公表した。RPAを試験的に導入した五つの業務では、作業時間を平均約60%削減できることが分かった。

 RPAはパソコンソフトの一種。マウスやキーボードの動きを記憶させることができ、データ入力などの単純で反復的な作業を代替してくれる。市は職員の働き方改革の一助のため、RPAの導入を進めている。県内で導入している自治体はないという。

 市IT推進課などは昨年10~12月、財務会計伝票の入力や臨時職員の任用登録処理など3課計5業務を対象にRPAを試験的に導入。調査結果を基に年間の作業時間を試算したところ、導入前の計約715時間が導入後は計約275時間に短縮でき、平均して61・5%の削減効果があると推測された。

 中でも、職員が使う共有車の予約取り消し業務などは作業時間が95・4%削減できると試算。法人市民税の電子申告審査といった複雑な処理が必要となる業務の削減率も、5割程度に上った。

 同課の担当者は「業務の複雑さに応じてRPAの効力にも差が出た」と分析。新年度はこれら5業務にRPAを本格導入し、複雑な処理を必要とする業務のさらなる合理化を進める。また対象業務の拡大などを図る方針。