栃木県民の個人保険の平均保険加入額は高いという。生命保険協会のまとめによると、2017年度は約520万円で、前年度からワンランク下げたものの全国6位だった▼保険好きの県民にとって気になるのが、生命保険商品の様変わりだろう。目立つのが「健康増進型保険」の増加である。昨年発売された住友生命の商品はジムやウオーキングなどの運動のほか、健康診断の結果提出などを求めている▼それによって保険料の割引や特典を受けられるという。先ごろ、しもつけ21フォーラムで講演した同社の橋本雅博(はしもとまさひろ)社長は「新しい概念の保険で病気などによるリスクを削減し、健康長寿社会の実現に寄与できる」と胸を張った▼このほか、1日当たり8千歩以上歩くとキャッシュバックがあるものや、禁煙や血圧などの改善で保険料を引き下げるなど、生保各社とも工夫を凝らしている。保険金の支払いや社会保障費の抑制にもつながると期待されている▼新たな商品開発に取り組むのは、資産運用にとって逆風となる超低金利の長期化や少子化などで、保険加入者が減ってきていることへの危機感があるとの指摘がある▼超高齢社会を迎える中、介護なしで自立して日常生活を送れる健康寿命は、長いに越したことはない。健康意識を高める保険の登場は時代の必然と言えるだろう。