少ない人数で廃部前最後の大会に挑んだ氷室小サッカー部のメンバー(中央)

 【佐野】2022年3月に閉校を予定している氷室小のサッカー部は今月中旬、同部にとって「最後の大会」となった市サッカー交流大会に挑んだ。部員わずか8人で他校と渡り合ってきたが、6年生4人の引退で部員数が足りなくなり、今後の大会出場が困難になった。大会では「1試合でも多く戦おう」と体格差のある相手チームにもひるまず奮闘し、見事3位入賞を果たした。

 少子化などの影響で、氷室小は22年3月で閉校し、葛生中や常盤小などと統合して小中一貫校が開校する予定となっている。全校児童25人の氷室小では、女子児童を含む3~6年生計8人でサッカーに打ち込んできたが、6年生の4人が引退することで大会出場に必要な部員数を確保できなくなった。新年度以降の活動は未定だが、一時的に休部する形を取るという。

 大会を控えた今月初めの練習中には、ゴールキーパーとしてチームを支えてきた6年関塚健太郎(せきづかけんたろう)君(12)が鎖骨を骨折。主力の一人だった関塚君の欠場が決まり、チームは意気消沈しかけたが、「関塚君の分も頑張ろう」と逆に団結力を強めた。

 市内6校のサッカー部が参加した今月16日の大会当日。補欠選手のいない氷室小サッカー部は、8人制の試合に7人で出場。主将の6年藤間俊介(ふじましゅんすけ)君(12)を司令塔に攻めつつ、唯一の女子部員の4年阿部日和(あべひより)さんも粘り強い守備をみせ、1回戦の城北小戦を0対0からのPK戦で制した。

 続く植野小戦ではスタミナの消耗も激しく、0対1の僅差で敗北を喫したものの、全体では3位入賞を果たした。選手1人を欠いた劣勢な状況での快挙に、藤間君は「試合では全員でカバーし合った。最後に3位になれて良かった」と笑顔で振り返った。