酪農とちぎ農業協同組合は4月から、コメ農家と酪農家で連携した事業を本格始動する。組合が直接農家へ出向いて飼料用米を買い取り、そのコメのもみを発酵させた牛の餌「生籾(なまもみ)サイレージ」を製造し、酪農家に販売する。組織による取り組みは県内で初めてという。稲刈り直後のコメを集めるため、農家はコメを乾燥させる手間を省け、酪農家は価格変動の激しい輸入飼料を減らせるなどの利点がある。

 事業の目的について、同組合の渡辺祐一(わたなべゆういち)指導企画課長は「農村の生き残りを懸けた取り組み。今後、離農者を増やさないためにも双方でコスト削減を進めていく必要がある」と話す。

 生籾サイレージは、飼料用米をもみごと破砕処理して発酵貯蔵した飼料で、トウモロコシの代用として牛の飼料に混ぜて使う。