【麺ロード】そば処 十勝屋(足利)

【麺ロード】そば処 十勝屋(足利)

 2合、5合、1升−。壁に掛けられた五つの竹ざるを見比べて、どれくらい食べられるかなと考える。大きなざるに盛られた数人前のそばを、家族や仕事仲間とシェアして食べる客も多いという。

 松田川ダムに向かう県道にたたずむ「そば処 十勝屋」は、店主の樋口善規(ひぐちよしのり)さん(44)の父富久(とみひさ)さん(74)が1992年に創業した。意外にも樋口さんは「そばが好きじゃなかった」と言うが、店を手伝ううちに好きになった。10年ほど前に店を継ぎ、父の味を超えることを目標にレシピをアレンジしてきた。

 北海道十勝産のそば粉を使った自家製麺は、喉越しが良くて箸が進む。夏は細め、冬は太めと麺の太さを変える。天ぷらやつけ汁の具材に春は山菜、秋は天然キノコを使うなど、季節ごとに工夫を凝らしたそばを提供。甘みのあるつゆは「うちの麺に一番合うものを考えた」(樋口さん)。

 研究を重ねたそば1人前はもりが650円(税込み)、ざるは700円。エビ天丼とのセット(430円増し)が人気だ。

 樋口さんは「そばの道はずっと勉強で、終わりがない」と語る。こだわりの逸品を味わおうと、県外からも多くの客が訪れるのもうなずける。

 ◇メモ 足利市松田町2021。午前11時~午後2時半。麺がなくなり次第終了。月曜定休。(問)0284・61・1385(午前9時~午後2時半)。