【お持ち帰りグルメ】甚五焼 みやじま釣堀園(那須塩原)

【お持ち帰りグルメ】甚五焼 みやじま釣堀園(那須塩原)

 山の形にむすんだ白米を竹串に刺し、表面に自家製のみそを付け、赤みが出るまで炭火でじっくりとあぶる。甘じょっぱくて香ばしい「甚五焼(じんごやき)」(1本税込み250円)は現在、「みやじま釣堀園」でしか食べられないという上塩原地区の伝統料理だ。

 創業は約45年前。農業や林業で生計を立てていた先代の岩本久司(いわもときゅうじ)さん(84)が尾頭トンネルに向かう国道400号沿いに店を構えた。2代目の浩(ひろし)さん(53)が店頭に立ち、マスの塩焼きのほか数種類の定食やうどん、そばを提供している。

 創業当初から「素朴でどこか懐かしい」と人気の甚五焼には、自家製のうるち米とエゴマみそを使用。店内のいろりで10~15分ほどあぶると香ばしいみその香りが漂い、一層食欲をそそる。

 「甚五」という名前の由来には諸説あるが、山の神を恐れあがめていた上塩原の各家庭が家内安全や無病息災を祈り、旧暦2月7日と11月7日の祭礼の日に供え、食べていたとされる。しかし、時代の流れとともに甚五焼を作る家庭は減った。浩さんは「家電製品などではなく、じか火でしか作れない伝統の味をこれからも守っていきたい」と言葉に力を込めた。

 ◆メモ 那須塩原市上塩原95。午前10時~午後5時。火曜定休。(問)0287・32・2869。