【お持ち帰りグルメ】元祖鮎のひもの焼けました 割烹金花楼(大田原)

【お持ち帰りグルメ】元祖鮎のひもの焼けました 割烹金花楼(大田原)

 パックを開け、かぶりつく。要予約の「元祖鮎(あゆ)のひもの焼けました」(税込み350円)は、焼いたアユとしょうゆだれが香ばしく、身や骨に歯応えがある独特の風味だ。

 那珂川水系で育ったアユをさばき、特製のたれに漬け込んだ後、店舗裏で天日干しにする。

 「晴れの日なら5時間ほど、曇りの日なら1日。カラカラでなく、半生というわけでもない。それはもう、加減だね」と4代目の滝田盛治(たきたせいじ)さん(65)は話す。

 さらに焼き上げ、真空パックに。「非常に手間が掛かる」と言うが、特に県外のイベントなどで人気を博しているという。

 江戸末期、黒羽城下町で創業した老舗。当時訪れた勝海舟(かつかいしゅう)の書が残る。現在割烹(かっぽう)は畳み、県道沿いの店頭で焼き上げるアユの塩焼き(同300円、子持ちは同400円)が主力商品。土日・祝日は県内外のイベントに出張し、アユを焼く日々だ。

 先代の父の故茂治(しげじ)さんがアユの干物を発案し、1970年代に大ヒットした。「元祖」の文字にはこだわりがある。

 盛治さんは父譲りの干物をさらにアレンジし、焼く工程を加えたことですぐ食べられるようにした。「新幹線の中、ビールのつまみに合う商品が何かできないかと考えていて、思いついた。旅行のお供にしてもらえたら」

 ◆メモ 大田原市黒羽田町102。午前9時~午後4時半(冬期)。不定休(イベント出張時不在)。(問)0287・54・0049。