【お持ち帰りグルメ】海鮮弁当 いそや(大田原)

【お持ち帰りグルメ】海鮮弁当 いそや(大田原)

 街なかで明治時代から続く老舗。初代はうなぎ店、2代目から魚店となり、3代目が刺し身をメインに据えた。中でもこだわっているのがマグロだ。

 「父がマグロを好きだったんでしょう」。4代目の磯茂宏(いそしげひろ)さん(52)は、あっさりと理由を明かした。とはいえ、今年1月に亡くなった父英雄(ひでお)さんのこだわりは半端ではなかった。無口な父から「客のために」をたたきこまれた。

 いつも同じ品質を保つため、あえて冷凍物を使う。だが冷凍とは感じさせない。父の教えは「いい魚なら大丈夫」だ。

 甲子園を目指し野球に打ち込んだ大田原高を卒業後、就職した仲卸会社で目を肥やした。全国の漁港の現場を自主的によく見に行った。現在、週4日、宇都宮中央卸売市場に出向く。

 店を継いでから加えた商品の一つが「海鮮弁当」(税別750円、1日10個限定)。「深い味」のマグロ、白身魚、かんぴょう煮などと酢飯のセット。磯さんの幼少期、新しもの好きの父が食卓に持ち込んだ手巻きすしの味に通じる。

 磯さんは「お客に育ててもらっている。昔からの積み重ねを感じる。しっかり受け継いでいきたい」と口元を引き締めた。

 ◆メモ 大田原市住吉町2の8の13。午前9時~午後7時。日曜定休。(問)0287・23・4383。