【お持ち帰りグルメ】あんこ玉 御菓子司安塚(日光)

【お持ち帰りグルメ】あんこ玉 御菓子司安塚(日光)

 まろやかなあんこを寒天でコーティングした“銅(あかがね)色の宝石”。見た目は涼感があふれ、口に入れると心地よい歯触りと芳醇(ほうじゅん)な黒糖の香りが楽しめる。90年以上の伝統を誇る看板商品だ。

 2年前に天皇、皇后両陛下が私的旅行で足尾を訪れた際は、お茶菓子として出された。商品を初めて皇族へ提供し、4代目の安塚勝彦(やすづかかつひこ)さん(53)は「皇后さまは『かわいらしい』と評価してくださった。名誉なこと」と振り返る。

 添加物は使わない。あんこ玉の「命」という厳選した沖縄産の黒糖と、北海道産の小豆、上白糖、寒天、地元の清水などで仕上げる。「食べやすさ」にこだわり、ほとんどを手作業でこなす。400個ほど作るのに半日かかるという。

 価格は1組2個で130円。もう一つの看板「足字銭最中」とともに、全国のリピーターから愛され続ける。中にはクーラーボックスを持参し、まとめ買いする人もいるほどだ。

 昨年度には、日光市が認定する「日光ブランド」のうち、食分野75商品の一つに選ばれた。「この味を頼って来てくれる人のためにも、変わらずに提供していきたい」。安塚さんは言葉に力を込めた。

 ◆メモ 日光市足尾町松原3の1。午前8時~午後6時。火曜定休。(問)0288・93・2256。