発表会で新型エクスペリアをアピールするソニーの大沢斉氏=5月、東京都渋谷区

 日本メーカーが手がけるスマートフォンが存続の危機にひんしている。日本勢が相次ぎ撤退する中、最後のとりでとなるソニーグループは継続する道を選んだ。主力のエンターテインメント事業との相乗効果に期待をかけ、11日には新機種を投入して起死回生を狙う。米アップルや韓国サムスン電子、低価格を武器に台頭する中国勢の牙城を崩すのは容易ではない。

 「ソニーが長年培ってきた思想と技術を再構築した」。5月の発表会で、スマホ事業を統括する大沢斉氏は新型エクスペリアをアピールした。デジタルカメラ「α」の機能や「ウォークマン」の音質、テレビ「ブラビア」の画質など、顧客に支持されてきた技術の粋を詰め込んだという。

 高度な技術がない人でもプロ顔負けの撮影ができ、音楽や動画の本格的な鑑賞体験ができる点が特徴で、価格は23万5400円から。アップルのiPhoneやサムスンのギャラクシーと比べても強気の価格設定だ。

 個人向けスマホは、iPhoneが市場を席巻し、NECや東芝などが撤退。シャープは台湾の鴻海精密工業傘下となった。