重度の鼻づまりや嗅覚障害をもたらす国の指定難病「好酸球性副鼻腔炎」の発症に、鼻腔内のカビ(真菌)が関係していることを初めて明らかにしたと、福井大や筑波大などの研究チームが9日、発表した。新たな治療法の開発につながると期待される。米医学誌に掲載された。
好酸球性副鼻腔炎は、慢性副鼻腔炎の一種で鼻の左右両方にポリープ(鼻茸)ができる難治性の病気。ポリープを取り除く内視鏡手術を受けても再発しやすい特徴があり、詳細な原因は不明。
チームはDNAの塩基配列を大量に解読する「次世代シーケンサー」で患者の鼻腔内を調べたところ、多様なカビがあることが判明。さらに、患者の約2割から検出されたカビ「アルテルナリア」が、術後の再発率を高めることを突き止めた。このカビが炎症を悪化させポリープの再発を引き起こすとみられる。
今後は手術前に鼻腔内のカビを調べることで再発リスクの高い患者を特定し、適切な治療法につなげる方針。福井大病院で記者会見した藤枝重治病院長は「製薬会社とも連携し、新規の治療薬をつくりたい」と話した。
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