【麺ロード】長栄軒(栃木)

【麺ロード】長栄軒(栃木)

 栃木市中心部の巴波(うずま)川沿いで、約60年前から定食屋として地元で愛されている「長栄軒」。「担々麺がおいしい」という評判は、近所の人だけでなくインターネットの口コミで広がり、市外の人もひきつけている。

 店主の古川展司(ふるかわのぶじ)さん(52)は3代目。2代目の父克美(かつみ)さん(82)と2人で営む。高校卒業後、東京の日本料理やフランス料理の店で修業を積んだ展司さんは、27歳の時に栃木市に戻り父が営む店を手伝うようになった。

 看板メニューの「担々麺」(税込み890円)は、展司さんが30代初めに居酒屋で食べた担々麺の味に感動し、その店で約2年間働いて味を学びアレンジした。スープは豚骨と鶏ガラベース。ラー油はあまり使わず、練りごまの分量を多くすることでコクのある味に仕上げた。

 「夕顔ラーメン」として親しまれるかんぴょうの粉末を練り込んだ麺は、スープが絡むようにコシのある中太麺を使い、つるっと舌触りが良いのが特徴だ。

 ラーメン以外に定食や丼ものなどを幅広く扱っている。総菜がメインだった頃の名残で今も提供している持ち帰りメニューの「メンチボール」は、人気が衰えないという。

 「地元に愛されるとともに、巴波川を歩いている人が休憩がてらに立ち寄れるような店にしたい」と展司さんはほほ笑んだ。

 ◆メモ 栃木市湊町13の16。午前11時~午後3時、午後5~8時。月曜定休。(問)0282・22・1114。