【麺ロード】高田やきそば店(足利)

【麺ロード】高田やきそば店(足利)

 住宅地にたたずむ小さな店に、テークアウトを求める客が絶えない。厨房(ちゅうぼう)には、店主の高田登実子(たかだとみこ)さん(58)の明るい声が響く。「昔からここの味は変わらなくておいしいって言ってもらえると、よかったって思う」と手際良くコテを返す。

 1958年、母カツさんが創業。高田さんは販売の仕事を経て、結婚を機に実家の焼きそば店で働き始めた。子育てをしながら母娘二人三脚でやってきた。2008年にカツさんが他界し、現在は高田さん一人で店を切り盛りしている。客席は8席。訪れる客の8割は持ち帰りだ。

 ほどよい甘みがあり、愛され続ける「母の味」は、秘伝の豚ガラスープが決め手。4種類のブレンドソースはまろやかな味わいで、やや太めの麺によく絡む。「キャベツをたっぷり入れることが母の時代からのこだわり。これだけは譲れない」と表情を引き締める。

 足利名物の「ポテト入り」(税込み400円)はうまみが逃げないよう、男爵イモをふかしてから入れる。お薦めの「ミックス」(同550円)はポテト、卵、豚肉が入ってボリューム満点の一品だ。

 「店も味も、母が頑張って築き上げてくれたものだから、守り続けていくのが私の役目」。母への感謝を胸に、高田さんは鉄板の前に立ち続ける。

 ◇メモ 足利市錦町11。午前10時~午後5時。日曜、第1月曜定休。(問)0284・42・2242。