【お持ち帰りグルメ】「ヨーグルト」 ジョセフィンファーム(大田原)

【お持ち帰りグルメ】「ヨーグルト」 ジョセフィンファーム(大田原)

 じっくり低温発酵させ、舌触りはなめらか。作業場の100メートル先にある牛舎で絞った生乳に乳酸菌を加え、一つ一つ手作業でビンに詰めている。「最近は贈答品でも使っていただけるようになった」と、総務部長の郡司陽(ぐんじのぼる)さん(43)。

 米農家に生まれた坂主正(さかぬしただし)社長(69)が、環境に優しいデンマーク式の循環農法に憧れ、1964年にホルスタイン飼育を始めた。稲作中心の農村集落では異色の存在で、屋号のジョセフィンはその最初の一頭の名。牛ふんは堆肥化してアスパラガスを生産しており、現在この農法が盛んな湯津上地区では草分け的存在だ。

 ヨーグルト(900ミリ700円、450ミリ400円、税込み)の製造販売を始めたのは95年。低温発酵はこたつの熱で発酵させていた自家用ヨーグルトに着想を得ており、発酵室を38度に保ち、4時間ほどかける。

 現在はとちおとめ味などのカップヨーグルト(90グラム120円、同)を展開するほか、地域おこしリキュールの原材料にも使われる。那須町高久丙に直営店「ジョセフィーヌ」を持ち、ホテルやデパート、サービスエリアなどに出荷。地域の名物として定着した。

 「戦略なんて大げさなものはなく、必死にやってきた。少しは認められるようになってきたのかな」。郡司さんは、こう謙遜した。

 ◆メモ 大田原市蛭田383。午前9時~午後3時。不定休。(問)0287・98・3852。