【よるのみや】 とらっとりあ天野 素材立てるにくいニョッキ

【よるのみや】 とらっとりあ天野 素材立てるにくいニョッキ

 ニョッキ。一度頭に浮かぶと離れない不思議な語感と、あの食感。

 無性に食べたくなり、もみじ通りへ。カウンター席に座ると、佐藤裕史(さとうひろし)さん(34)が「魚介とサフランのニョッキ」(税別1300円)を提供してくれた。

 たっぷりのアサリとホタテ、小エビ。嫌いなイカは入っていない。

 赤いサフランが具材を優しい黄色に染め、ニョッキとの“共演”を演出してくれる。鼻腔(びこう)をくすぐる上品な香りが心地よい。

 ニョッキを口に運ぶと、ふわっとした生地から肉汁があふれるように広がるアサリたち。プリプリした魚介と対照的な食感、うま味と溶け合う滑らかさは、ゆっくり味わうことの楽しさを再認識させてくれる。

 「丹念に裏ごししたジャガイモが食感のポイントです」と胸を張る佐藤さん。ほかに人気が高いのは「ゴルゴンゾーラ」(同1400円)、「野菜のトマト味」(同1200円)のニョッキ。淑女を立てるだて男よろしく素材を立てる。にくいイタリアンですな。