秋山川にヤマメを放流する児童たち

 【佐野】氷室小(高野恵子(たかのけいこ)校長)の教職員や児童が今冬、同校前を流れる秋山川に放流するヤマメを卵から育て上げた。低水温や適度な水流を好むヤマメの飼育には苦労し、過去には育つ過程でほぼ全滅した年もあったが、井戸水やポンプを活用してヤマメに適した環境を作り出し、今年は約200匹を約7センチまで成長させることに成功した。19日には秋山川への放流会が開かれ、児童らは愛着あるヤマメを川に放し、「大きく育って」と見送った。

 同校は、子どもたちの秋山川への愛着を育てつつ、命の大切さを知ってもらおうと、2014年から毎年ヤマメの生育に挑戦している。渡良瀬漁協から卵の提供を受け、毎年11月ごろから飼育に挑戦しているが、1年目は千個以上あった卵のうち、無事育ったのはわずか7匹で「全滅に近かった」(高野校長)という。

 3年目までは思うように育たず、3年目の途中から屋外に設けた特製の水槽に、ポンプで井戸水を給水する新たな方法で飼育を開始。休日も高野校長らが水槽内の藻を取り除くなど、教職員主体で精力的に生育した。