【麺ロード】手打蕎麦 元禄(佐野)

【麺ロード】手打蕎麦 元禄(佐野)

 国道50号沿いに店を構え、土日を中心に県内外から多くの客が訪れる。

 店主の小林定雄(こばやしさだお)さん(66)は、18歳でそば打ちを目指し上京。約10年間の修業期間を経て、姉の嫁ぎ先だった佐野に出店した。小林さんは「ほとんどなじみのない土地だったが、水がとてもおいしくて麺を扱うものとしてはありがたい地域」と声を弾ませる。

 こだわりのそばは、県産の玄そばを石臼でひいた自家製粉を使用。基本は二八そばだが、数量限定でつなぎ不使用の「十割蕎麦(そば)」(税別900円)も提供している。

 小林さんは「ひきたてを打って作るそばは、味や香りが違う。良い物を出すには、手間だと思うと良い味は出せない」と語る。

 千切りにした大根をそばに載せる佐野名物「大根そば」(同750円)は定番の一品。季節の野菜などの天ぷらに加え、妻伊代子(いよこ)さん(59)手作りのデザートが付いた「天付大根そば」(同1千円)は人気のメニュー。二八そばと十割そばを食べ比べできる「十八蕎麦」(同1200円)も好評だ。 

 6月からは息子の富士夫(ふじお)さん(34)が約10年の京都府での修業を終え、戻ってくる。小林さんは「息子と厨房(ちゅうぼう)に立つのが楽しみ。これからも一生懸命に愛情を注いでそばを打っていきたい」と笑顔で見せた。

 ◇メモ 佐野市若宮下町6の12。午前11時~午後8時。不定休。(問)0283・24・5788。