【麺ロード】うどん工房たかや(足利)

【麺ロード】うどん工房たかや(足利)

 「音をたてて…」「1本ずつすする」

 席に着くとまず、お勧めの食べ方を書いたポスターが目に入る。「こうして汁と麺を一緒にすすり上げる。これをやれば、うちの味を100%楽しめるはずです」と、店主の高橋延幸(たかはしのぶゆき)さん(37)。

 もともと、そば職人を志していたという高橋さん。ほかにはないオリジナルメニューを模索していた時、香川県で讃岐うどんに出合い衝撃を受けた。「店によってそれぞれ個性があり、斬新だった」。その後、独学でうどん作りを学び、2011年に店を開いた。

 完成したうどんの特徴は「ほどよいこしがあり、つるつるでしなやか」。讃岐うどんの感動を基本に、自分なりの改良を加えたという。麺1本の長さは約60センチ。「そばにすると4、5本分の量に当たり、一口で食べるのにちょうどいい量なのです」

 汁は長崎産のウルメイワシを使い「雑味のない上品な味」に仕上げた。この汁にクリーム状のクルミを混ぜたのが、看板メニューの「くるみ汁うどん」(税込み750円)だ。鶏肉の天ぷら「かしわ天」を付けた天盛りハーフセット(同1180円)が人気という。

 「そばのまちである足利の皆さんに、うどんの本当のおいしさに気付いてほしい」。“オリジナル”にこだわるゆえんでもある。

 【メモ】 足利市福居町2167の1。午前11時半~午後3時、午後5~8時。月曜定休。(問)0284・72・1951。

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 古くから二毛作による麦の生産が盛んな県南地域には、その土地ならではの麺料理が根付いている。地域住民に親しまれているそばやうどん、ラーメンなどを提供する店主のこだわりや、自慢のメニューを紹介する。