【続 北の味めぐり】鮎味噌フォカッチャ トランプベーカリー(大田原)

【続 北の味めぐり】鮎味噌フォカッチャ トランプベーカリー(大田原)

 黒羽城址公園に近い、現代風の小さな店に、評判を聞きつけた女性や若者ら、多くの人が訪れる。35~40種のパンのうち、ほとんどに県産小麦「ゆめかおり」を使用、卵も市産と、地元素材にこだわる。

 店主の永山卓弥(ながやまたくや)さん(28)は黒羽中、那須清峰高、TBC学院を卒業後に上京した。東京ディズニーランドや恵比寿の有名店でのパン職人修業を経て帰郷し、2015年10月、祖父母が始めた喫茶店「茶房城山」の一角に開業した。店名は愛犬の名から。「想像以上に多くの方に来ていただいている」という。

 自慢の「クロワッサン」など、おしゃれなラインアップの中で異色なのが、近所付き合いから最近開発した「鮎味噌(あゆみそ)フォカッチャ」(1セット300円、税別)だ。

 もちもちした生地には、黒羽産天然アユの身が入ったみそが練り込まれている。甘口と、市産トウガラシ「栃木三鷹」を使う辛口の2種で1セット。日曜限定で、15セット販売する。

 鮎味噌は数々のアユグルメを手がける近所のそば店「禅味一笑」が提供。同じく近所の市観光協会は開発段階から見守り、地域活性化の起爆剤にと期待する。

 「地元から愛されるパン屋になりたい」。柔軟さの裏には、ぶれない強い芯があった。

 ◆メモ 大田原市前田960−3。午前10時~売り切れ次第終了。月、火曜休。(問)0287・54・3930。