【続・北の味めぐり】手作り木綿豆腐 元西豆腐店(日光)

【続・北の味めぐり】手作り木綿豆腐 元西豆腐店(日光)

 コシのある表面と、その奥の内側に待っている柔らかさとなめらかな食感。絶妙なバランスの舌触りとともに、大豆の風味と香りが広がる。湯豆腐にしても形崩れすることなく、歯応えのある表側と内部のまろやかな口当たりは変わらない。創業以来約90年続く看板商品の木綿豆腐(税込み150円)だ。

 3代目店主の元西孝(もとにしたかし)さん(58)が会社勤めに区切りをつけ、家業を継いだのは25歳の時。「先代の父と15年ほど一緒に豆腐を作って学び、父の病死後に独り立ちしたんです」。川治温泉街の国道121号沿いに構える店は、母トクさん(80)と妻幸子(さちこ)さん(57)の3人で切り盛りする。

 えりすぐりの大豆をすって煮込み、搾り取った豆乳ににがりを寄せて木綿の布を敷いたアルミ製型枠に入れて固める。大豆はもちろん、にがりを加えるタイミングや量がポイントだ。「天気や気温によっても出来具合は日々異なる。毎日が勘との闘い」

 木綿豆腐の水分を十分に切り、高温の油でカラっと揚げた厚揚げ豆腐(同70円)も常連やリピーターの人気商品。手作りの油揚げ(55円)とともに、こだわりの職人技が味わい深さを生んでいる。

 ◆メモ 日光市藤原1137の1。午前10時~午後6時(売り切れ次第終了)。木曜定休。(問)0288・78・0143。