【続・北の味めぐり】料苑 山ぶき(大田原) 味噌かつランチ

【続・北の味めぐり】料苑 山ぶき(大田原) 味噌かつランチ

 メニューの味噌(みそ)かつ、エビフライの並びから名古屋を連想した人も多いだろう。

 店主の宮野広士(みやのひろし)さん(65)は、名古屋で45年過ごした和食一筋の料理人だ。人気の「味噌かつランチ」(1100円、税別)は、赤味噌で仕立てた甘辛いオリジナルソースが自慢で、栃木産豚と相性がよく後を引く。たぬきうどんが付くのも名古屋風という。

 ただ、素材は栃木産。米や野菜は大田原産で、近所の人から届いたものや庭先の畑で採った自家製も。特に「お米が本当においしい」とお気に入りだ。

 京都市生まれで、大阪、神戸を経て名古屋に落ち着き、割烹(かっぽう)を構えた。しかし大都会での生活の中、「いつかは田舎暮らしがしたい」との思いが募った。そんな中、かつて名古屋の店の常連だった大田原の友人からオファーを受けた。

 2014年6月、築80年超という片府田集落の古民家をリフォームし、日本料理店をオープン。妻、娘と家族3人で移住した。

 慣れない地。「本当にお客さんが来てくれるだろうか」。不安をよそにオープン時には近所の60人ほどが集まり、祝ってくれた。

 「地域密着の店をずっとやりたかった。名古屋の味を楽しんでもらい、大田原の味も取り入れたい。永住するつもりです」

 【メモ】

 大田原市片府田310。午前11時半~午後2時、同5~10時。月、第2・3日曜定休。(問)0287・47・5800。