【続 北の味めぐり】「クリームあんみつ」 甘味処「笙(しょう)」(日光)

 「門前町で甘味を食べられる場所が少ない」という観光客の声に応える形でことし7月、創業142年を数える日光金谷ホテル内にオープン。店名は創業者の金谷善一郎(かなやぜんいちろう)が日光東照宮の楽師時代に楽器の笙(しょう)を担当したことに由来する。

 看板メニューは「クリームあんみつ」(1188円)。千葉県産テングサを数時間煮込んで作った寒天は食感の良さが特徴で、北海道十勝産の大納言小豆を丁寧に炊き上げたあんこは甘さ控えめ。豆乳仕立ての生クリームもさっぱりして食べやすく、県産とちおとめなど果物との相性もいい。

 フランス料理を専門とする同ホテルの鈴木一成(すずきかずなり)料理長(45)は、経験のある先輩シェフから手ほどきを受けながら和スイーツを研究。「金谷ホテルで出すからには、できるだけ手間をかけたものをお出ししたい」との言葉に素材や製法に対する強いこだわりがのぞく。

 寒さが日に日に増す中で「おしるこ」(950円)も人気。鈴木料理長は「甘い物や温かいものでホッとした気分になってもらえれば」と話している。

 ◇メモ 日光市上鉢石町1300。午前11時~午後5時(同4時半ラストオーダー)。(問)0288・54・0001。