【続 北の味めぐり】銘菓 金燈籠 伏見屋菓子店(大田原)

【続 北の味めぐり】銘菓 金燈籠 伏見屋菓子店(大田原)

 大田原のど真ん中、1丁目1番地。「金燈籠(どうろう)の角のお菓子屋」で通る。

 明治43(1910)年創業の和菓子店。はす向かいに大田原市中心街のシンボル「金燈籠」がある。

 中心街再整備が進む中、道路拡張工事に伴い2013年10月に店を取り壊し、工事終了後の15年3月に再開した。創業時とは、軒先の面する通りが変わった。

 「他に移るという選択肢がなかったわけではない。ただ、昔からの土地で店を続けたかった」と、4代目の伏見雅志(ふしみまさし)さん(53)。個人商店が軒を連ねる一大商業地だった中心部だが、「店の前の電柱から次の電柱までに6軒あった店は、今はうちだけになった」という。

 「金燈籠のお菓子を作ってよ」。地元の期待の声を受け、再開時に発売した新商品が「銘菓 金燈籠」(税込130円)だ。

 丸いビスケット生地に、大納言小豆を使ったぜいたくなあんを挟んだ。「大田原の中心を照らす金燈籠のように、大田原の銘菓になっていけば」と伏見さん。

 店には創業から変わらぬ上生菓子や、人気のバームロールも並ぶ。時代とともに移り変わる街の景色の中、伝統を受け継ぎながら、進化の試みも続けている。

 ◆メモ 大田原市城山1の1の1。午前9時~午後6時半。火曜休。0287・23・2438。