ふらりと訪れるカップルや夫婦、近所のご婦人方…。ピザとワインを手に談笑する面々は、時を追うごとに次々入れ替わる。
「気軽に寄ってワインとピザが楽しめる立ち飲みバールにしたかったんです」と話すのはオーナーの高橋克人(たかはしかつひと)さん(39)。ピザは直径約20センチで食べやすく、常時赤白5種類以上そろうグラスワインも600円程度に抑えている。
2階のカウンターで「ブッファラのマルゲリータ」(税別1080円)をいただく。毎週イタリアから空輸する水牛のチーズは焼き上げると濃厚な風味が増し、かむほどにうま味が出る逸品だ。かつて駅東で構えた店と趣は違うが、ピザのうまさは変わらない。極薄スライスの「ノルチャ産生ハム」(同530円)は舌の上でとろけ、程よい塩気が個性的なコーラ(同580円)を進ませる。
高橋さんは「街なかはお店が多いから、はしごできる。うちでつまんだりテークアウトしたりして、夜の宇都宮を楽しんでほしいね」。そのつもりが、ピザを続けて3枚ペロリ。その味に、つい長居したくなる立ち飲みバールだ。
メモ 宇都宮市馬場通り4の2の13▽営業時間 正午~午後10時▽定休日 不定級▽(問)028・600・5030