【続 北の味めぐり】お米パン 那須のお米のパン屋さん(那須)

【続 北の味めぐり】お米パン 那須のお米のパン屋さん(那須)

 米粉特有のしっとりとした風味が口の中を満たす。小麦を使ったものとは一風変わったもちもちした食感のパンは、かむほどに米粉ならではのほのかな甘みが広がってゆく。「米粉を使って、自分にしかないものを作りたい」と店主の高柳美孝(たかやなぎよしたか)さん(32)。

 一番人気は「お米パン」(100円)。米粉を80%使用したシンプルなパンで、ふわふわで優しい口当たりが最大の特長だ。もっちりと弾力のある生地は、食べ応えも十分だ。

 2014年5月に米粉パン専門店としてオープン。那須塩原市にある高柳さんの実家は稲作農家で、そのコメを粉に加工。地産地消にこだわり「地元産の安全な材料を使っている」という。

 高柳さんは自動車開発に携わった経験がある。「パンの生地など、一から商品を完成させるのはものづくりに似ている」と話す。適度な「ふくらみ」や「形」を維持できるよう、パンに最適なコメの品種や加工方法を研究。東京・自由が丘の米粉パン専門店で1年半の修業後、地元に店をオープンさせた。

 店内に所狭しと並ぶ約50種類のパン全てに米粉を使用。フランスパンやフレンチトーストなどの定番もひと味違った商品に。「那須町はパン店の激戦区。名店に負けないようにしたい」。店主の言葉に覚悟がにじんでいた。

 ◆メモ 那須町高久丙1579の330。午前9時~午後5時。水曜定休。(問)0287・74・3272。