【続・北の味めぐり】すし源(大田原)

【続・北の味めぐり】すし源(大田原)

 変わらない手作りへのこだわり。妥協せず、日々旬の素材と向き合っている。

 その姿勢がぎゅっと詰まっているのが、サービスランチ(970円)。早朝、仕入れるマグロ、エビなど握り4貫は、素材の良さが生きている。うどんはこの季節、冷やしがお薦め。カツオ、昆布だしのかけだれは、甘めだが後味がすっとしている。煮物、小鉢が付く。

 「ボリュームもしっかり考えた。『握りを小さめに』といった常連さんの要望にも応えています」。店主、松本浩幸(まつもとひろゆき)さん(54)のきめ細かな対応が、15年間変わらぬメニューを飽きさせない。

 ニューヨークや東京で磨いた腕は確か。が、敷居は高くない。店内そこここで目に付く“源さん”のロゴマークは自らアレンジした。修業した那須町のホテル内の店「寿司(すし)源」をのれん分けしてもらった際、平仮名を入れたのも「堅苦しさを取り除こう」との意識から。

 夜は、7席しかないカウンターの客との軽妙な会話が広がる。「楽しい気分で帰ってほしい。話術はまだまだ。お客さまに鍛えられている」。職人気質の風貌に白い歯をのぞかせた。

 ◆メモ 大田原市大豆田469の8。水曜定休。午前11時半~午後1時半、午後4時~同8時。(問)0287・54・4125。