JR佐野駅から南西に徒歩約5分、ビルの2階に創業30年の老舗喫茶店「サン・アルピナ・コア」がある。
観葉植物や木材を多く使った店内は、一人でくつろぎたい時にぴったり。もともとの店名は、憩いの中心になればとの思いから「コア」だった。しかし知人に勧められ、よく行く信州のスキー場名「サン・アルピナ」を加えたという。
店主の小熊一男(おぐまかずお)さん(70)が40歳の時、脱サラして妻節子(せつこ)さん(67)と始めた。「コーヒーが好きで、ここで何か始めたいと思った。大好きな軽井沢の喫茶店をイメージしてつくった」
一番人気は特選ブレンドコーヒー。試行錯誤の末たどり着いたこくのあるやや深いりの味が常連客をとりこにしている。創業当初から変わらないコアブレンドも人気だ。ナポリタンやきのこカレー、かぼちゃのリゾットなど料理は、約20種類用意している。
地元の常連客や近くで働く人たちが一休みに訪れる。小熊さんは「この辺りには喫茶店がほとんどない。地域の憩いの場として、体の続くうちは続けたい」と意気込んだ。
◇MEMO 佐野市伊賀町46。午前11時~午後5時半。土曜定休。(問)0283・22・8864。