開店は1984年5月。アンティークな食器類は、都内で一つ一つ品定めして買い求めた逸品という。
「コーヒーショップをやるのが夢だった」。店主の岩倉(いわくら)せつ子さんは35歳の時、新築した自宅に併設する形で店を構えた。
手作りの焼きたてベーグルとケーキ、パスタを求めて常連客らが集う。ベーグルは北海道産の小麦粉にこだわり、卵や牛乳、バターは使わない。早朝から生地をこねるなど3時間かけてベーグルと向き合っている。もちもちする食感が持ち味で、ランチの人気メニューの一つだ。
10代後半からケーキを作り始めた。「当時はチーズケーキも売ってなかった。本を見て作ったもんです」と岩倉さん。開店に備え、都内の講習会に通って腕を磨いた。お客などを対象にしたケーキ教室も12年間続けている。「レシピがあれば、あとはオリジナルでさまざまなケーキが作れます」。
これからの夢はパンなど調理済み洋風総菜を店内で販売すること。「どこまでできるか分かりませんが、新たな目標」と笑顔を見せた。
◇メモ 小山市犬塚998の468。午前11時~午後5時。月、火曜定休。(問)0285・27・1239。