【続・北の味めぐり】ゆばむすび ふだらく本舗(日光)

【続・北の味めぐり】ゆばむすび ふだらく本舗(日光)

 1952年創業の和菓子店の一番人気は、意外にもおむすび。専務の川嶋紀明(かわしまのりあき)さん(40)は「大半のお客さまはリピーター。関西地方から買いに来てくださる方もいます」と話す。毎日100パック(2個入り、税込み400円)作るが、日によっては午後2時前に完売する。

 創業者である川嶋さんの父・盛人(もりと)さん(74)が「ゆばむすび」を開発したのは約10年前。料亭や旅館などでしか味わえなかった湯波を手軽に食べてもらう方法を考え抜いた結果、たどりついた答えだった。

 カツオやアゴから取っただしで二度炊きしたおこわでおむすびを握り、別のだしに漬け込んだ半生の湯波で包む。試行錯誤を繰り返したのは湯波の柔らかさとおこわとの相性。湯波の風味を損ねないように、あえて具材は省いた。味付けがやさしく、舌触りも滑らかなため、お年寄りや子供にも喜ばれるという。

 今から12年前、高校卒業から10年勤めた小山市の登山用品専門店を辞めて実家に戻った川嶋さんにとって、看板商品を生み出した父は大きな目標。「まだまだ勉強中だが、いつかは和菓子でもゆばむすびに並ぶ人気商品を作り出したい」と意気込んでいる。

 ◆メモ 日光市石屋町406の4。午前9時半~午後5時半。無休。電話0288・53・4623。