【この店この逸品】どんぐり ニュー虎屋(宇都宮)

 1978年に先代の笹沼亘男(ささぬまのぶお)さん(75)が和と洋を合体させた創作菓子として考案。現主人の寛(ひろし)さん(47)に代替わりした今も、創業以来の店の看板商品として大切に変わらぬ味を守っている。

 煮詰めたクリのシロップとペーストを混ぜた白あんをシュークリームの皮で包み、真ん中には形のいいクリが丸ごと一つ。卵とバターを多めに使った皮は、しっとりしている。クリ風味のあんが、主役のクリの味を引き立てる。

 先代が、クリから「ドングリ」をイメージして名付けた。40年近く作り続ける今も「ドングリが入っているの?」と聞かれることがあり、「もっと知ってもらわないと」と苦笑する寛さんだが、「自分が知る限り、ほかのどこにもない商品。個性がある」と自信を持っている。

 東日本大震災では前の店舗が半壊、その年のうちに店を新築し、営業を引き継いだ。時代の流れに合わせて新商品も開発するが、「長く愛されるこの味を親子で大事にしたい」と寛さんは話している。

 ◇メモ  「どんぐり」は130円(税込み)▽宇都宮市清原台4の21の19▽電話028・667・1938▽営業時間 午前8時~午後7時▽定休日 毎月第2、4木曜日