【カフェ巡り】茶房蔵や(栃木)

【カフェ巡り】茶房蔵や(栃木)

 栃木市中心部にある「とちぎ蔵の街美術館」のすぐ近く。目の前には巴波川がゆったりと流れ、明治時代の豪商が建てた石蔵が静かにたたずむ。

 1986年創業の老舗喫茶店。マスターの五十嵐恒雄さん(68)、妻の則子さん(68)が二人三脚で切り盛りする。「おしゃべりとコーヒーはマスター、料理は私の担当」と則子さん。

 開店した理由がユニークだ。当時、巴波川で絵を描く人が近くの自宅にトイレや水を借りに来たという。「あのころは休憩所がなかった。店をやれば利用されるかな、と思って。いちかばちかで出店した」。五十嵐さんの賭けは見事に当たり、地元客の交流サロン、観光客の憩いの場として親しまれている。

 蔵の街を意識し、「和」の雰囲気を心掛ける。甘味を提供するのも、そんなこだわりから。自家製の寒天、あん、黒蜜がたっぷり乗った、あんみつが人気だ。

 敷地内には緋毛せんを敷いた縁台も。これからは店外での一服が気持ち良さそうだ。

 ◇メモ 栃木市万町2の7。午前10時~午後6時。水曜定休。電話0282・22・7874。