【続・北の味めぐり】黄昏 秋元珈琲焙煎所(大田原)

【続・北の味めぐり】黄昏 秋元珈琲焙煎所(大田原)

 大田原市親園の田園地帯にある農家の納屋。近づくとコーヒーの香りが漂い、心地よい音楽が流れてくる。

 ガラガラと引き戸を開ける。小上がりの奥から、人懐こい笑顔の店主・秋元健太(あきもとけんた)さん(28)が迎えてくれた。

 農家の長男として生まれ育ち、大田原高から駿河台大を経て地銀に就職した。しかし、焙煎(ばいせん)をやりたいとの夢を諦めきれず「一度決めたら、イノシシのように、難しいことは考えず突進した」。

 2年余りで地銀を退社すると、那須町の自家焙煎コーヒー店に弟子入りし、焙煎の腕を磨いた。

 2014年9月、念願の店をオープン。幼い頃は曽祖父母が暮らしていた「隠居部屋」でもあった、大好きな場所をそのまま店舗にした。

 納得いくまで焙煎を突き詰め、たどり着いた3種のブレンド。一番人気は「黄昏(たそがれ)」(100グラム540円)。香り、コク、酸味、甘みのバランスに気を配り、「飲みやすさを重視した」という。こだわりの道具も少しずつ店頭に並べている。

 「『大田原でコーヒーといえば』といわれるような、大田原の人に愛される店になりたい」。郷土愛も人一倍強い。

 ◆メモ 大田原市親園2301(ナビ検索は親園2281の1)。午後1~6時。日、月曜休。電話080・8874・8361。