【この店この逸品】大谷 石の華 御菓子司 濱田屋本店(宇都宮)

 淡い緑色に、石肌のようなやや粗めの断面。本物の大谷石を思わせる重厚な外見ながら口当たりはサクサクと軽く、独特の食感が楽しめる。口に含むと、京都産の抹茶の華やかな風味がふわりと広がった。

 1904年に創業。「石の華」は大谷地区の土産物として約40年前に誕生した。80年の栃の葉国体では皇族のお茶請けとして納めたという由緒ある一品。軽くて日持ちするため、現在もお土産として人気を集めている。

 作り方は泡立てた卵に砂糖、寒天などを入れて固めて乾燥させるなど至ってシンプル。大谷石の特徴を模した断面の穴は、卵を泡立ててできた気泡が乾燥することでできるという。

 老舗の4代目を目指す斎藤大聡(さいとうひろとし)さん(32)は「和菓子は日本の文化を表現していて、面白い」と笑顔を見せる。以前は舞台照明などを手掛ける仕事をしていたが、約5年前、3代目田崎岳司(たさきたかし)さん(62)の長女・一恵(かずえ)さん(32)との結婚を機に和菓子作りの道に入った。若き菓子職人は日々奮闘しながら、伝統の味を引き継いでいる。

 ◇メモ 「大谷石の華」袋詰め300円、干菓子入り756円、20枚入り1836円▽宇都宮市塙田2の5の23▽電話028・622・4377▽営業時間 午前9時~午後6時▽定休日 日曜日