早春の訪れを告げるフキノトウの収穫作業が、県内有数の産地・那珂川町の農家で行われている。
JAなす南ふき・みょうが部会の副部会長を務める同町矢又、農業大金兼男(おおがねかねお)さん(76)は約10アールの畑で生産。14日は妻和子(かずこ)さん(71)と作業し、地面に顔を出した数センチほどの黄緑色のフキノトウを見つけると、鎌で次々と刈り取り籠に入れていった。
今冬は雨が少ない影響などで生育が遅れ気味だが、味や香りは例年並み。大金さんは「天ぷらやふきみそにして食べるのがお勧め。春一番のおいしさを味わってほしい」と話した。
収穫は3月中下旬まで続き、宇都宮市や都内の市場などに出荷される。