【よるのみや】さんぺい

 今晩の飲み会は、昼によく同僚とそばを食べに訪れる「さんぺい」。以前から壁に貼られた夜の居酒屋メニューが気になっていた。

 「そば屋と思い込んでいるお客さんも多いみたいだね。もともとは居酒屋なんだけど」。カウンターの奥で2代目店主の笹沼利行さん(50)が苦笑した。

 父の茂雄さんが店を始めたのは32年前。そば好きが高じてそばを出し始めると、評判が評判を呼んだ。

 夜は居酒屋らしく魚から焼き物、揚げ物とそろっていた。白ハマグリの酒蒸しはプリプリした食感がよく、二日酔いも防げそう。先代からのこだわりという市貝町の地酒「惣誉」をちびちびとやりながら、刺し身や海鮮サラダに次々と箸を伸ばした。

 この店に足を運んだからには、そばを食べずにはいられない。福井県産のそば粉を使ったもりそば(580円)はのどごしよく、風味も豊か。2割を粗びきにして、香りを高めているという。だしをぜいたくに使った濃厚なそばつゆが、アルコールに浸った胃袋に心地よかった。

 病みつきになりそうな締めのそば。和やかな雰囲気の店内で、新年度の話に花が咲いた。

 メモ 宇都宮市大曽1の5の15▽営業時間 午後5時30分~同10時、午前11時30分~午後1時(平日そばのみ)▽定休日 日曜・祝日▽電話028・624・2306