【この店この逸品】清酒「鹿沼娘」 小林酒店(鹿沼)

 淡麗ですっきりとした口当たり。雑味がなく、飲みやすい味わいだ。

 鹿沼産コシヒカリを100%使う。3月から販売を始めた小林酒店の店主小林一三(こばやしいちぞう)さん(40)は「無添加のため、酒本来の味が楽しめます」と仕上がりに太鼓判を押す。

 鹿沼で店を開いている以上、鹿沼に何かを残したいと、先代の父敏郎(としろう)さん=故人=が販売していた「鹿沼娘」に、こだわりを持たせて復活させた。醸造は、東京農業大で共に醸造を学んだ同級生で、「大那」で知られる菊の里酒造(大田原市)の阿久津信(あくつまこと)専務(39)に依頼した。

 出来上がったのは、一升瓶の生酒400本と、火入れした酒800本。販売は同店のみで行うが、鹿沼市内の一部の飲食店でも味わえる。

 今回の「鹿沼娘」は小林さんが思い描く計画の第一歩。ことしから、市内の農家の協力を得て酒米「ひとごこち」の作付けを始める。小林さんは「来年は酒米を使った『鹿沼娘』の純米大吟醸か純米吟醸を造ってみたい。“娘”がどう成長していくか楽しみ」と笑顔で語った。

 ◇メモ 「鹿沼娘」の生酒、火入れした酒は共に1550円(税別)▽鹿沼市千渡1792▽電話0289・62・7550▽営業時間 午前10時~午後7時30分▽定休日 祝日