【ご当地手土産】川魚の甘露煮 川魚大塚(栃木)

 渡良瀬遊水地周辺はかつて湿地や赤麻沼、石川沼などの沼が数多く存在し「川魚の宝庫」と呼ばれた。捕った魚は卸すだけでなく、甘露煮として加工された。

 環境が変化した現在も、栃木市藤岡町には甘露煮を扱う3軒の川魚店が残る。このうち「川魚大塚」は2代目の大塚忠男さん(68)、潔子さん(69)夫妻が切り盛りしている。

 扱う魚はフナ、アユ、小魚類。フナは群馬県、アユはさくら市から仕入れる。水槽で泳がせて泥を抜いた後、さばいて串に刺して焼き乾燥。砂糖としょうゆで7時間じっくり煮込む。生きた状態から仕込んだ方が、見た目が美しくなり、味も深みが出るという。無添加で素材を生かし切ることに何よりも心を砕く。

 他の2軒とともに市の特産品を集めた「とちぎ小江戸ブランド」にも認定されている。忠男さんは「昔の味と違うと言われないよう、店の味を守り続けたい」と決意をにじませた。

◇メモ 川魚大塚▽栃木市藤岡町部屋2170の2 電話0282・67・2520▽午前9時~午後6時(火曜定休)▽価格 アユの甘露煮1450円、フナの甘露煮1050円など