【北の味めぐり】とちおとめのいちご大福 菓子処 信鶴堂(那須塩原)

【北の味めぐり】とちおとめのいちご大福 菓子処 信鶴堂(那須塩原)

 真っ白な大福に入った切り込みから、2Lサイズと大きなイチゴがニョッキリ顔をのぞかせる。ことし創業110年を迎える老舗菓子店、信鶴堂(しんつるどう)の「とちおとめのいちご大福」(税込み185円)。一口かみしめれば、果汁の爽やかな酸味とあんの甘みが絶妙なハーモニーを奏でる。

 つぶあん、白あんの2種類あり、主役のとちおとめは信頼する近隣のイチゴ農園から日々えりすぐりを仕入れる。あんはいずれも小豆や白インゲン豆から作り上げる自家製。皮には練乳が練り込まれ、柔らかい食感や味のまとまりをもたらしている。

 店の3代目、河角俊憲(かわすみとしのり)社長(60)らが試行錯誤の末、7年ほど前に完成させた自信作の一つ。11月から5月末まで、期間限定で販売している。年々販売数を伸ばし、昨シーズンは1万5千個以上を売った人気商品だ。

 定番の和菓子からオリジナルまで、季節ものも入れれば商品数は100種にもなるという同店。河角社長は「お菓子作りに終わりはない」と今も新たな商品開発に余念がない。

 「新しいものを生み出す際に必ず現れる『壁』を乗り越えた時が喜び。仕事にうそをつかず、手抜きせず、精いっぱい向き合いたい」

 ◆メモ 那須塩原市接骨木446の292。午前8時~午後7時。元日以外は無休。電話0287・36・4123。