【北の味めぐり】マルゲリータ トラットリア・カミーノ(日光)

【北の味めぐり】マルゲリータ トラットリア・カミーノ(日光)

 こんがりキツネ色になった焼きたてにオリーブオイルをさっとかける。とろけた熱々のモッツァレラチーズに、バジルの風味やトマトソースが絶妙にからまる。もちもちした生地の食感を楽しむと、ほどなく小麦のこうばしさが口いっぱいに広がった。ナポリピッツァの代表格「マルゲリータ」(厚めの生地は1500円)。ピッツァを注文する客の約7割が選ぶ看板メニューだ。

 店主の井波淳さん(61)が、シェフを務める実弟の滋さん(58)と開店したのは1995年5月。イタリア産の石釜を輸入する会社が国内にできたことなどから、イタリアの料理店で修行した経験を持つ滋さんと地元・日光で開業するタイミングを計り決断した。

 「イタリア直送の石釜で焼いたピッツァを提供する店としては、おそらく県内の第1号だったと思います」。店に構えた石釜とまきストーブで2本の煙突が立つ。店名のカミーノはイタリア語で「煙突」を意味する。

 火山灰を固めた耐火れんがで作られたドーム型の石釜に、「バーレ」と呼ばれる道具で直径25センチほどのピッツァを入れる。温度は200~300度。釜の中にまきをくべ、2~3分で焼き上がる。生地は厚めと薄めの2種類から選べる。

 季節の素材を使ったパスタのほか、肉や魚を使った一品料理も豊富だ。ことしで開店20年。ぬくもりを感じる店内で本格的なイタリア料理を気軽に味わえる。

 ◆メモ 日光市鬼怒川温泉大原1430の2。午前11時半~午後2時半(ラストオーダー)、午後5時半~同9時(同)。水曜定休(祝日の場合は営業)。電話0288・76・0867。