【北の味めぐり】キムチ鍋うどん うどん屋 美月(那須塩原)

【北の味めぐり】キムチ鍋うどん うどん屋 美月(那須塩原)

 グツグツと煮立った鉄鍋から、ごま油を効かせたつゆの甘く、香ばしいにおいが漂う。木ぶたを開ければ、どっさりと浮かぶ赤いキムチとエノキダケ。県北の厳しい冬にぴったりの人気メニュー「キムチ鍋うどん」(税込み1050円)だ。

 店主の八木沢幸二さん(45)が毎日仕込む手打ち麺。岩塩を煮出した塩水でゆで上げられ、ほどよいコシと喉越しが心地よい。つゆはカツオとサバでだしを取った、オーソドックスなしょうゆ味。奇をてらわない、家庭的で優しい味わいだ。

 開店して18年たつ。今は亡き義父がうどん打ちの趣味を高じさせ、家族で店を出した。それまで洋食のコックだった八木沢さんは、仕込みに汗を流す義父の姿を横目に見ながら、うどんの打ち方を独学で習得した。

 大切にしているのはタイミング。気温や湿度によってうどんを寝かせる時間を変えるほか、調理の手順に常に気を配り、最高の状態で料理を提供するよう心掛ける。客の好みも千差万別だが、だからこそ「自分で納得できるものを出したい」。

 3種類ある鶏の空揚げ(100グラム170~220円、注文は200グラムから)など手作り総菜も販売しており、帰宅途中の会社員や主婦らに喜ばれている。

 ◆メモ 那須塩原市下永田1丁目2。午前11時半~午後2時。土、日は午後5時半~同8時も営業。総菜販売は午前11時半~午後6時半。水曜定休。電話0287・36・4402。