【この店この逸品】コロッケ 松井精肉店(宇都宮)

 肉とジャガイモの甘みが絶妙にマッチした味。毎日新鮮なラードで揚げているから年配のファンも多い。1日約400個が売れる看板商品だ。

 地元の宇都宮牛か栃木和牛のスジ肉を甘く煮込み、北海道今金町産の「男爵」を甘みが増すまで寝かす。1950年に店を立ち上げた創業者の故松井重蔵さんの時から、製法は代々受け継がれている。

 客層は幅広く、3世代にわたり通い続ける客も珍しくない。学校帰りに駅へ向かう学生もよく立ち寄っていく。電話予約をすれば大量注文にも応じるという。

 国産豚を使用したメンチ(125円)やシューマイ(5個225円)もコロッケに迫る人気商品。メンチはつなぎのおからで味に深みを出し、シューマイはタマネギの辛みを湯で完全に取り除き、肉のうまみを引き出している。

 「手を抜けば客は去って行く。そこでしか買えないものを売らないと生き残っていけないから」と専務の松井伸明さん(43)。この店が愛されるのは、先代から続くたゆまぬ努力にほかならない。

 ▽メモ 宇都宮市大通り3の2の11▽電話028・633・2576▽営業時間 午前9時~午後7時▽定休日 日曜、祝日