経済産業省の資料によると、現金を使わず買い物をするキャッシュレス決済が世界で1番進んでいるのは韓国で、90%近くに達している▼利用額によって優遇税制を適用したり、宝くじの参加権を与えるなど政府主導でのクレジットカード利用推奨が奏功している。2番目は中国の60%。こちらは偽札が多いことや現金を持ち歩くリスクが高いためという▼18%の日本は先進国最低レベル。治安がよく、現金を持つことに対する抵抗がないことが要因である。利便性向上などのため国は、25年までにキャッシュレス比率を40%に引き上げる方針を掲げている▼先日のしもつけ21フォーラムで講演したスマートフォン決済のLINE Pay(ライン ペイ)取締役COOの長福久弘(ちょうふくひさひろ)さんは「スマホ決済にさまざまな会社が参入し、日本は戦国時代。近い将来爆発的に普及するだろう」と予想する▼ラインの国内利用者は約8千万人。このうちラインペイの登録者は3千万人にも達し、県内の足利、栃木両銀行とも既にラインペイと連携している。長福さんは「キャッシュレスでレジ締めなどの手間が省け、少子高齢化が進む中で人手不足解消の切り札になる」と強調する▼「命の次に大事なもの」にはよくお金が例えられる。それがスマホになる時代がすぐそばまで来ているのかもしれない。