【この店この逸品】樺山錦 紙屋菓子店(さくら)

 明治時代、現社長の佐藤定司さん(77)の祖父、善次郎さんが喜連川で創業した。福島県出身の善次郎さんが作った落雁「樺山錦」は大正天皇にも献上。製法、包装ともに当時と変わらず、今に受け継がれている。

 東日本大震災で被災した「お丸山」をかつては「樺山」と呼んでおり、この名にちなんで「樺山錦」という名前になったという。もち米を焼いた粉で作った和菓子で、長期保存も可能だ。

 ミルク、ココア、挽き茶の3種類の味があり、緑茶に合う。茶席の菓子としてだけでなく、贈答品としても同店の定番商品になっている。エゾマツの細長い木製の箱を使用。包装紙には菊の御紋も入っている。

 ことし八月、東京の和菓子店で4年間修業してきた孫の公太さん(24)が帰ってきた。現在、家族5人で店を切り盛りする。佐藤さんは「明治時代から同じ製法で作っている。先祖代々受け継がれてきた樺山錦を、孫にも受け継がせていかないとね」と話す。

 1962年の「全国和菓子大品評会」で名誉金賞を受賞した「三色まんじゅう」も贈答品の定番だ。自家製あんで丁寧に仕上げた「煉切」、もなか、きんつば、ようかん、草餅など種類も豊富。またクリスマスケーキも限定予約販売する。水ようかんのプレゼント付きで、「ボリュームがある」と評判という。