【北の味めぐり】与一あんパン ナチュラルベーカリー和音(大田原)

【北の味めぐり】与一あんパン ナチュラルベーカリー和音(大田原)

 焼き上がったパンにのった薄紫色こそ、こだわりの証し。大田原市産ガーデンハックルベリーが生地に練り込まれた「大田原・与一あんパン」(180円)は、産学官連携で開発した。パンに仕立てるという、商品化の肝となる重要なミッションを担った、南部泰尚さん(49)は「日本初と思っている」と自負する。

 元国際医療福祉大薬学部教授、佐藤拓夫さん(66)が監修し、農業田代いつ子さん(60)=荒井=が育てたベリーを使用。ベリーが抗酸化作用のあるアントシアニンを多く含むことに着目、3月から開発プロジェクトが始まった。

 南部さんは「皮が硬く、下処理に苦労した」と振り返る。ベリーを煮込み、ジャムに。つぶして出た果汁をパンに練り込んでいる。

 一般的に、ミョウバンを使えば色は残しやすい。しかしそこは無添加のこだわり。試作を重ね、「低温でじっくり焼くことで、紫色を残せた」という。紫色のアントシアニンを含む無添加パン生地が完成した。

 「手間がかかるし、コストを考えたらできない」。南部さんの地域貢献への思いがにじむ。大田原・与一あんパンは土曜に和音店内、土、日曜は中央1丁目のトコトコマルシェで販売している。

 ◆メモ 大田原市浅香2の3389の53。午前9時~午後5時半。日、月曜定休。電話0287・48・6835。